等身大

等身大「少しだけ寝るね」
と声を掛けて、私は窓に身体を向けて眠りました。

その日は、皆で出かけている最中だったのです。
車何台かに分けて出かけたのですが、仲の良い男友達の車に私は乗っていました。

きっと、彼の運転でなければ「寝るね」なんて言わなかった事でしょう。
どんなに真夜中で眠たくても必死に起きていたと思うので(笑)

彼は「分かった」と短く答えました。

彼と一緒に居るとき、まるで家族といるような気持ちになれるんです。
・・・その表現が良いのか悪いのかは別としても。
よく「等身大の自分で居られる」なんて言い方がありますが、彼との関係まさしくそんな感じでした。

背伸びをしなくても良いし、可愛くあることも・良い子であることもしなくて済む。
それはお互いでした。

そんな存在は中々いませんし、見つけられそうも無い・・・と考えたとき
彼に対する愛情が一気に混みあがってきたのです。

今までは何とも思わなかったのに、1粒の「好き」という気持ちに気がついただけで
体中が好きでいっぱいになるんですね。

それからというものの、少し意識をしてしまってわざと遠ざけたりと随分不器用なことをしてしまいましたが(汗)
彼とはその後、お付き合いをすることができました。